2026年もSolanaはDEX出来高のリーダーなのか?
2026年1〜9月にSolanaが処理したDEX出来高は約7230億ドル。オンチェーン現物取引全体の3分の1、Ethereumの2倍にあたります。しかしシェアは低下し、市場全体が縮小し、Robinhood Chainが一時的にSolanaを上回りました。数字、その背景、そして注意点を解説します。

2024年から2025年にかけて、Solanaはオンチェーン現物取引の主要な舞台になりました。トランザクション手数料が1セントにも満たず、1秒以内に承認されるため、ミームコイン、トレーディングボット、マーケットメーカーがこぞって移ってきたのです。2026年になると状況はより複雑になりました。市場全体が縮小し、Baseは他のネットワークより持ちこたえ、さらにまったく新しいネットワークであるRobinhood Chainが、9月の数日間、一時的にSolanaを上回りました。では、Solanaは今もリーダーなのでしょうか?
以下では、一貫した1つのデータセット(DefiLlamaのチェーン別DEX出来高)を使い、2025年1月から2026年9月まで、さらに2026年10月前半までを対象にこの問いに答えます。DefiLlamaが現在は全体の合計に加えているオフチェーンの予測市場は除外し、実際のオンチェーンDEX取引だけを比較しています。
結論
はい。Solanaは2026年も現物DEX出来高で1位です。ただし、その差は縮まりつつあり、出来高そのものも1年前を大きく下回っています。
| ネットワーク | DEX出来高(2026年1〜9月) | シェア | 2025年1〜9月比 |
|---|---|---|---|
| Solana | 7230億ドル | 32.5% | −42% |
| Ethereum | 3830億ドル | 17.2% | −47% |
| BNB Chain | 3030億ドル | 13.6% | −35% |
| Base | 2400億ドル | 10.8% | −18% |
| Robinhood Chain(2026年7月1日稼働開始) | 910億ドル | 4.1% | 新規 |
| Hyperliquid L1(現物) | 800億ドル | 3.6% | −31% |
| Arbitrum | 800億ドル | 3.6% | −58% |
出典:DefiLlama、チェーン別オンチェーンDEX出来高。2026年1〜9月にオンチェーンDEXが処理した出来高は合計約2.22兆ドルで、2025年の同じ期間の3.57兆ドルから38%減少しました。
Solanaは2026年に入ってからこれまでのすべての月で1位のネットワークでした。日単位では、1月1日から10月15日までの288日間のうち270日で首位に立っています。
Solanaのシェアはどう変化したか

このグラフは、2つの異なる動きを示しています。
- ドル建ての出来高は減少しました。 ミームコインブームの絶頂期だった2025年1月は、3140億ドルという記録的な月でした。2026年の月間出来高は、おおむね570億〜1400億ドルの範囲にとどまっています。減少の一部は単純にSOL価格によるものです。SOLは2025年初めには約190ドル、2026年9月下旬には約120ドルで取引されていたため、1回のスワップのドル換算額が小さくなっています。
- シェアはじわじわと低下しています。 2025年通年では、SolanaはオンチェーンDEX出来高の33.9%を占めていました。2026年の四半期ごとのシェアは、第1四半期が37.5%、第2四半期が30.6%、第3四半期が28.0%で、9月は26.2%でした。
| 期間 | オンチェーンDEX出来高に占めるSolanaのシェア |
|---|---|
| 2025年通年 | 33.9% |
| 2026年第1四半期 | 37.5% |
| 2026年第2四半期 | 30.6% |
| 2026年第3四半期 | 28.0% |
| 2026年9月 | 26.2% |
Solanaが首位を明け渡したとき
2025年1月以降、Solanaが1位でなかった月はただ1か月だけです。それが2025年6月で、BNB Chainが907億ドルを記録し、Solanaの862億ドルを上回りました。この急増はBinance Alphaのポイント稼ぎによるもので、Binanceが取引高をポイントに算入しなくなると収まりました。
日単位で見ると、2026年1月1日から10月15日までの間にSolanaが首位を譲ったのはわずか18日です。
- BNB Chain:7月25日から8月7日までの間に8日
- Ethereum:6日間(4月19日〜23日と10月6日)
- Robinhood Chain:4日間(9月2日〜5日)
Robinhood Chainは2026年7月1日に稼働を開始し、ここ数年のどの新規ネットワークよりも速く成長しました。9月には560億ドルのDEX出来高で2位のチェーンとなりました(Solanaは792億ドル)。出来高の大部分はUniswap v3とv4のプールを通じたもので、初期の活動の一部はガス代の免除などのインセンティブによって押し上げられていました。10月前半にはSolanaが再び余裕のある首位に戻り、約317億ドルを記録しました。Ethereumは198億ドル、Baseは156億ドル、Robinhood Chainは155億ドルでした。
2026年のSolanaの出来高を支えるもの
出来高の源泉は、2025年と比べて大きく変わりました。
| 取引の場 | SolanaのDEX出来高に占めるシェア(2026年第3四半期) | 2025年のシェア |
|---|---|---|
| PumpSwap(Pump.funのAMM) | 25.9% | 6.3% |
| BisonFi(プロップAMM) | 10.8% | — |
| Orca | 9.2% | 14.0% |
| Raydium AMM | 7.6% | 22.0% |
| Meteora DLMM | 6.7% | 11.0% |
出典:DefiLlama、Solanaのプロトコル別内訳。
- Pump.funは単なるローンチパッドではなく、主要な取引所になりました。 Pump.funのボンディングカーブとPumpSwap AMMを合わせると、2026年第3四半期のSolanaのDEX出来高の約30%を占めました。2025年は約9%で、当時の首位は22%のRaydiumでした。
- プロップAMM。 BisonFi、HumidiFi、Tesseraといった「プロプライエタリー」AMMは、自ら価格を提示するプロのマーケットメーカーが運営しており、主にSOL–USDペアを扱います。これらがSolanaのDEX出来高の約30%を占めています。これは数千ものトークンを対象とした個人投資家の取引ではなく、1つの主要ペアに集中したプロのフローです。
- ミームコインが復活しました。 21Sharesによると、Solanaの現物出来高に占めるミームコインのシェアは、2025年上半期の40%から2026年上半期には16%に低下し、その後2026年8月までに約34%まで回復しました。
- アグリゲーター。 個人投資家のスワップの大半はアグリゲーターを経由します。Solanaのアグリゲーター出来高のおよそ半分をJupiterが、約3分の1をDFlowが処理しています。
- ネットワークは速くなり続けています。 2026年、Solanaはブロックのコンピュート上限を6000万CUから1億CUに引き上げ(7月29日)、スロット時間を段階的に250 msまで短縮し(9月18日)、さらにAlpenglowコンセンサスアップグレードの準備を進めています。メインネットでの有効化はエポック1064に予定されており、10月21日ごろになる見込みです。Alpenglowは、約12.8秒かかっていたファイナリティを約150 msに短縮することを目指しています。
Solanaがリーダーではない分野
DEX出来高で首位だからといって、あらゆる分野で首位というわけではありません。
- 中央集権型取引所。 Binance単体の現物取引高は、今もSolanaのすべてのDEXを合わせたものをはるかに上回っています。とはいえ、現物取引におけるDEX対CEXの比率は2026年夏に約24%と過去最高を記録しました(The Block)。主な理由はCEXの取引高が減ったことです。
- デリバティブ。 オンチェーンの無期限先物はHyperliquidが支配しており、その1日のパーペチュアル出来高は、Solanaの1日の現物DEX出来高全体の数倍になることも珍しくありません。これらは異なる市場なので、数字を合算すべきではありません。
- TVLとステーブルコイン。 2026年10月時点で、SolanaはDeFi TVLで3位(約60億ドル。Ethereumは約500億ドル)、ステーブルコイン供給量でも3位(約160億ドル。Ethereumは約1440億ドル、Tronは約950億ドル)です。
- 収益。 手数料がごくわずかであれば、莫大な出来高も莫大な収益にはつながりません。21Sharesは、2026年上半期のSolanaのネットワーク収益を1.41億ドルと推計しており、これは1年前より87%少ない額です。
チェーン間で出来高を比較しても、完全に公平になることはありません。Solanaの出来高の約3分の1はプロのマーケットメーカーによるプロップAMMのフローで、トランザクションの大きな割合は失敗したボットのトランザクションです。一方で、BNB ChainやRobinhood Chainの急増はインセンティブと結びついていました。「1位」という主張は、正確な測定値ではなく、大まかな順位として受け止めてください。
トレーダーとトークン作成者にとっての意味
トークンを取引したりローンチしたりする人にとって、Solanaは今も小型・中型トークンの最も厚みのあるオンチェーン市場です。ペアの数もローンチパッドの数も最も多く、トランザクションも最も安価です。ChainTx.Toolsには、Solana向けのトレーディングツールが一通りそろっています。
- 一括購入と一括売却:多数のウォレットから1つのトークンを同時に取引
- マルチトークン購入:複数のトークンを一度に購入
- マーケットメーカー:Auto BUYとAuto SELLのボット(設定例はマーケットメーカー・クックブックを参照)
- 全トークンを売却:一連のウォレットからすべてのトークンを一掃
- RPCノード:高速なRPCエンドポイントを確認して選択。出来高が多く競争が激しいときほど重要です
まとめ
2026年1〜9月に、Solanaは約7230億ドルのDEX出来高を処理しました。これはオンチェーン現物取引全体の32.5%にあたり、Ethereumのほぼ2倍です。Solanaは毎月1位のネットワークであり、大半の日でも首位でした。しかし、その差は縮まっています。シェアは第1四半期の37.5%から第3四半期には28.0%に低下し、大規模ネットワークの中ではBaseが最も底堅さを見せ、Robinhood Chainは大きなユーザー基盤を持つ新規参入者がいかに速く市場の一角を奪えるかを示しました。現時点でもSolanaはリーダーですが、2025年ほどの大差はもうありません。
よくある質問
+2026年にDEX出来高が最も多いブロックチェーンはどれですか?
Solanaです。DefiLlamaによると、Solanaは2026年1〜9月に約7230億ドルのDEX出来高を処理し、オンチェーン現物取引全体の32.5%を占めました。Ethereum(17.2%)、BNB Chain(13.6%)、Base(10.8%)を上回っています。
+2026年にSolanaを上回ったネットワークはありますか?
1か月を通して上回ったネットワークはありません。日単位では、1月1日から10月15日までの間にSolanaは18回首位を譲りました。相手はBNB Chain(8日)、Ethereum(6日)、Robinhood Chain(9月の4日)です。9月の月間ではRobinhood Chainが2位のネットワークでした。
+なぜSolanaのDEX出来高は2025年より減少したのですか?
オンチェーン市場全体が前年比で約38%縮小し、SOL価格も大きく下がったため、1回の取引あたりのドル換算額が小さくなりました。また、出来高に占めるミームコインのシェアも2026年上半期に低下し、その後夏に回復しました。
+SolanaのDEX出来高の大部分を生み出しているのは何ですか?
2026年第3四半期には、Pump.funのボンディングカーブとPumpSwap AMMがSolanaのDEX出来高の約30%を生み出し、SOL–USDペアでプロのマーケットメーカーが運営するプロップAMMがさらに約30%を占めました。Orca、Raydium、Meteoraがそれに続きます。
+DEX出来高で首位なら、Solanaは総合的にも最大のブロックチェーンですか?
いいえ。SolanaはDeFi TVLとステーブルコイン供給量では3位で、オンチェーンデリバティブではHyperliquidが首位に立ち、Binanceの現物取引高は今もSolanaの全DEXの合計をはるかに上回っています。出来高が示すのは取引が行われている場所であって、資本の大部分がある場所ではありません。
+DEX出来高は信頼できる指標ですか?
大まかな目安としてのみ有効です。出来高にはプロのマーケットメーカーのフロー、ボットの活動、インセンティブによる急増が含まれており、データ提供者は過去のデータを修正したり、異なるフィルターを使ったりします。本記事がDefiLlamaで行っているように、一貫した1つのデータソースでチェーンを比較すれば、こうした歪みは小さくなりますが、なくなるわけではありません。


